公演スケジュール

 8 月 21 日(木)   「 TWO DAYS THE PIANO U」

【8月21日の聴きどころ】
軽井沢八月祭の目玉企画として大好評の「鍵盤で聴く音楽史」(構成:野平多美)。
昨年は1日で10公演を駆け抜けたため、 まるでフル・マラソンか台風か……というような勢いと盛り上がりだった。
今年はやや落ち着いて(?)よりじっくりと味わうために1日5公演とし、 2日に分けて開催される。
まず初日は、バロックからロマン派までの時間の旅。 揃いも揃った豪華なメンバーには思わず溜め息……。

1) 10:00-11:00 繻`亜樹子(チェンバロ)
Akiko Kuwagata

<華麗なるフレンチ・クラヴサン音楽>
 

クラヴサン(ピアノの前身)で聴く、
華麗なるフレンチ・バロックの世界

昨年に引き続いて再登板の繻`は、ブリュージュ、 パリ、ライプツィヒの各コンクールで優勝または上 位入賞を果たしたホンモノ中のホンモノ。2年連続 で「鍵盤で聴く音楽史」シリーズのスターターを務 める。彼女が弾くフランスのクラヴサン(ドイツで は「チェンバロ」、英国では「ハープシコード」)の 特徴は、何と言ってもカラフルで軽やかな音色。17 年の欧州滞在で存分に吸収してきた本場の香を遺憾 なく発揮し、17世紀フレンチ・バロックのたおやか な世界へ誘(いざな)う。

桑形亜樹子(チェンバロ)

【曲目】
シャンボニエール:クラヴサン曲集第1巻より「アルマンド バグパイプ吹き」「貴婦人のクーラント」「ジーグ」/L.クープラン:「拍子のない前奏曲」「シャコンヌ」ハ調/F.クープラン:クラヴサン曲集第4巻 第23オルドルより 「大胆不敵」「道化師」「半獣神」/マルシャン:組曲 ニ短調/マレ(編曲者不詳):オペラ「アルシード」第5幕より 「カプリス」/リュリ(ダングルベール編曲):「仮面舞踏会への序曲」「メヌエット 若きイリス」「アルミードのパッ
サカーユ」
2) 12:00-13:00 菊池洋子(ピアノ) <モーツァルト讃>
Yoko Kikuchi

少年期から晩年までに書かれた作品で知る、
天才モーツァルトの進化

イタリアやザルツブルクで育んだ音楽的才能と、持 って生まれた美貌で人気の菊池洋子。2002年に行 われた第8回モーツァルト国際コンクールで日本人 として初めて優勝し、一躍時の人となった。コンク ールの名称や学んだ街からも想像出来るように、モ ーツァルトは菊池にとって最も相性のよい作曲家。 これまでにリリースしたアルバムもほぼすべてモー ツァルトというくらいである。ここでは、モーツァ ルトの10代最後から最晩年にいたる作品を並べ、こ の作曲家の進化を露にする。

菊池洋子(ピアノ)

【曲目】
モーツァルト:
ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 K. 279
小葬送行進曲 ハ短調 K. 453a
ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K. 332
グラス・ハーモニカのためのアダージョ ハ長調 K. 356
ピアノ・ソナタ第16番 変ロ長調 K. 570
3) 14:00-15:00 清水和音(ピアノ) <ベートーヴェンのソナタの粋>
Kazune Shimizu

大家への道を歩む清水が奏でる、
「ピアノ音楽の新約聖書」からの3題

学生時代の1981年にロン=ティボー国際コンクール で優勝し、その翌年から演奏活動を始めた清水のキ ャリアは、はや四半世紀を超えた。最近ではショパ ンの完全作品全集のレコーディングが進んでいる が、古くからのファンならば、彼がベートーヴェン のオーソリティであることは先刻ご承知のこと。中 でも、1995年から97年に2年にわたって行われたソ ナタ全曲シリーズは圧巻で、ライヴ録音もソニーか らリリースされていたほどだ。全32曲の中から、愛 称付きの傑作3曲を。

清水和音(ピアノ)

【曲目】
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」
op. 53
ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」op. 27-2
ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調「熱情」op. 57
4) 16:00-17:00 伊藤恵(ピアノ)
Kei Itoh
< コン・エスプレシオーネ〜ロマン派の叙情 >

ライフワークとして取り組む伊藤こそが
引き出し得る、二大作曲家の精髄

伊藤恵というピアニストを語るのに、どうしても外 せない作曲家がいる。それこそが、シューベルトと シューマン。超難関と言われるミュンヘン国際コン クールで優勝した時に弾いたのがシューベルトであ り、その後20年の歳月をかけて完結させたのは、シ ューマンのピアノ全作品録音である。そして、今年 からはシューベルトのピアノ作品集録音という新た な航海にも乗り出した。彼らの音楽に全身全霊をか けて取り組んできた伊藤だけが聴かせる、究極のロ マンティシズムをご堪能あれ!

伊藤恵(ピアノ)

【曲目】
シューマン:子供の情景 op. 15
シューベルト:ピアノ・ソナタイ長調 D959
5) 18:00-19:00 神谷郁代(ピアノ) <荘厳なるブラームスの響き>
Ikuyo Kamiya

バロックの手法を好んだブラームス。
その複雑な音楽を、正統派神谷が解きほぐす

「鍵盤で聴く音楽史」初日のトリを務めるのはヴェ テラン神谷郁代。彼女はエリーザベト王妃国際コン クールで、内田光子に続き、2人目となった日本人入賞者である。権威あるコンクールの審査員を長く務めたことでも知られ、一昨年には演奏活動40周 年を祝った。この正統派ピアニストが、暮れなずむ 軽井沢の町を、ロマン派の大作曲家ブラームスの音 楽で満たす。「ヘンデルの主題による変奏曲とフー ガ」が選ばれているのは、バロックとロマン派を結 び付けるものとして、この日の締めに最適。

神谷郁代(ピアノ)

【曲目】
ブラームス:
3つの間奏曲 op. 117
2つのラプソディ op. 79
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ op. 24
料金(全席指定) 1 階席 1,700 円   2 階席 1,200 円 

 


※都合により、出演者、曲目などを変更させていただく場合がございます。なにとぞご了承ください。
※全てのコンサートは、3歳以上のお子さまもご入場いただけます。但し、他のお客様のご迷惑になりませんよう、心くばりをお願い致します。